Stanford

スタンフォード大学での研究見学 京都大学医学部医学科4回生 大森 碧

 僕は3回生の9月ごろから循環器内科の研究室に通っている。今夏マイコースプログラムとして、尾野先生と西賀先生のご厚意でアメリカのスタンフォード大学にて2週間ほど研究見学をさせて頂いた。僕自身海外の研究風景や雰囲気に触れたかったこともあり、とても充実した2週間であった。
 スタンフォード大学の研究室では、僕が見学した所では、iPS細胞から心筋を作りその作成した心筋に薬を投与することで薬の心毒性を調べるという実験をしていた。そのなかでも僕は主にiPS細胞から心筋を作る過程を見学した。
 心筋ができるまでおよそ1ヶ月かかる。初めはただの細胞集団に見えるもの(図1)が3週間もすればシート状になり実際に拍動している様(図2)は心筋そのものであり、iPS細胞を初めてみた僕は強く興味をそそられた。

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      図1          図2(実際は拍動している)

 加えるのは合計10因子にも満たないが、それでも1ヶ月後には立派な心筋ができるところを見てiPS細胞の樹立の偉大さを感じた。この心筋で心毒性を調べられるために、将来的には薬を投与する前に患者の細胞から心筋を作成し薬を試すことで、心毒性の副作用を予防できるかもしれない。
 来る前は研究室にはアメリカ人ばかりかと思っていたが、アジア人もとても多く、様々な国の人が隣同士で研究していてとても新鮮だった。皆さんとてもフレンドリーに話してくれ緊張もすぐにほぐれた。またスタンフォード大学で多くの日本人の方と話すこともできた。なかでも心臓外科医をされている先生のお言葉で、「海外に行くことは必須とは全く思わないが、自分の視野、可能性をとても広げる。日本だけでは無理かな。」というのが印象的だ。実際2週間だけだったが、僕自身海外で研究したり臨床に関わったりしてみたいと思えただけでも自分の可能性を広げてくれたと思う。
 今回スタンフォード大学で見学できて本当に良かったと思うし、勉強や研究に対するモチベーションも上がった。
 最後になりますが木村先生、尾野先生、堀江先生、西賀先生、日本・スタンフォードで関わってくださったすべての方に心からお礼申し上げます。


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