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循環器内科医を目指す皆さんへ

ご挨拶

木村剛教授

 京都大学循環器内科の後期研修医教育の目指すところは、循環器診療についての幅広い知識を有し、基本的手技を修得し、かつ患者に共感を持つことのできる循環器内科医を育てることにあります。

 勤務医が不足する中で、若手医師ができるだけ早い時期に循環器内科専門医として自立することは重要です。この観点から、後期研修医には2年間の研修期間中に、心臓超音波検査、心臓カテーテル検査、冠動脈および末梢血管インターベンション治療の基本、ペースメーカー植え込みが習得できるようなプログラムを作成しております。実際に、このプログラムを終了した現在卒後5年目の医員は冠動脈インターベンションに習熟し、夜間の緊急インターベンション治療を施行しています。また後期研修医は大動脈瘤ステントグラフト治療や心房細動のカテーテルアブレーションなど一般市中病院では研修困難な先進医療にも参画しており、既に2名の後期研修医が腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医資格を取得しています。 バランスのとれた臨床医であるだけではなく、将来、国際的な情報発信ができる臨床研究者として成長するための基礎を身につけていただきたいと強く願っています。そのために必要な動機付け、臨床研究企画や統計解析の基礎についての指導など、多くの教育機会を提供いたします。本年度から大学院教育コースとして「臨床研究企画と統計解析の基礎」と題する実習を開始いたします。ここには大学院生のみならず後期研修医などの若手臨床医の参加も大歓迎です。

 現在の京都大学循環器内科には卒後3年から6年目までの若手医師が9名おりますが、皆、高いモチベーションを持ち、お互いに切磋琢磨して研修しております。診療の現場を担い、かつ臨床研究に意欲を示す、彼らの成長ぶりには指導する側からみても目を見張るものがあります。 京都大学循環器内科の研修では論文執筆を強く指導していますが、2003年以降の研修医による学会発表は、国際学会8件(全て後期研修医)、全国学会35件(全て後期研修医)、地方会20件(初期研修医9件/後期研修医11件)に及び、さらに8編の論文(初期研修医3編/後期研修医5編)が採択されています。

 京都大学循環器内科は多くの循環器多施設臨床研究のデータセンターとして活動しておりますが、ここでも若手医師がデータ解析に従事し、論文執筆を行う体制も構築されつつあります。

 我々は今後の日本の循環器医療の向上に大きな貢献をする決意です。そのためには多くの若い力の結集が不可欠です。一人でも多くの方に京都大学循環器内科の門を叩いていただくことを願っております。

平成21年5月11日
京都大学医学部附属病院循環器内科
教授 木村 剛


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